icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina26巻7号

1989年07月発行

文献概要

今月の主題 内科エマージェンシー 症状からみた内科エマージェンシー

黄疸

著者: 住野泰清1

所属機関: 1東邦大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.1154 - P.1156

文献購入ページに移動
 黄疸とは,血清や組織中にビリルビンが増加し,皮膚や粘膜などが黄染した状態をいう.
 ビリルビンの大部分は赤血球のヘモグロビンに由来する.ヘモグロビンは,まず網内系で分解され脂溶性の非抱合型ビリルビン(間接ビリルビン)となり,肝細胞に運ばれグルクロン酸抱合を受けて水溶性の抱合型ビリルビン(直接ビリルビン)となる.抱合型ビリルビンは肝細胞より胆汁中に排泄され,胆道を経て腸管に達し,ここで一部は再吸収され腸肝循環をするが,大部分はウロビリン体となって体外に排泄される1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?