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今月の主題 内科エマージェンシー 疾患からみた内科エマージェンシー 神経疾患
一過性脳虚血発作(TIA)
著者: 峰松一夫1
所属機関: 1国立循環器病センター研究所・脳血管障害研究室
ページ範囲:P.1170 - P.1171
文献購入ページに移動●概念および成因
一過性脳虚血発作(transient ischemic attack;TIA)とは,脳の循環障害によるさまざまな症状が急速に出現し,短時間(一般に24時間以内)のうちにその症状・徴候が完全に消失する臨床病態である.本症の原因はさまざまであるが(表),潰瘍性アテローマ由来の微小塞栓と脳血管不全との2つが重視されている.わが国のTIAには脳内小動脈病変によるものも多く,心源性脳塞栓によるTIAの重要性も指摘されている1,2).
一過性脳虚血発作(transient ischemic attack;TIA)とは,脳の循環障害によるさまざまな症状が急速に出現し,短時間(一般に24時間以内)のうちにその症状・徴候が完全に消失する臨床病態である.本症の原因はさまざまであるが(表),潰瘍性アテローマ由来の微小塞栓と脳血管不全との2つが重視されている.わが国のTIAには脳内小動脈病変によるものも多く,心源性脳塞栓によるTIAの重要性も指摘されている1,2).
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