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今月の主題 内科エマージェンシー 疾患からみた内科エマージェンシー 神経疾患
髄膜炎
著者: 大生定義1
所属機関: 1聖路加国際病院・内科
ページ範囲:P.1178 - P.1179
文献購入ページに移動 化膿性髄膜炎は放置すれば致死的であり,治療が遅れれば重大な後遺症を残す.髄液の防御機構はきわめて弱く,静注での最小細菌致死量の100万分の1を実験動物のクモ膜下に注入するだけで,髄膜炎,敗血症で死亡してしまうという.また髄液所見の悪化が数時間で著明となり,生菌数の増加をみることも実際に経験され,即時の判断が強く要求される.髄膜炎の鑑別診断と治療はまさに内科エマージェンシーである.
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