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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻7号

1989年07月発行

今月の主題 内科エマージェンシー

疾患からみた内科エマージェンシー 消化器疾患

急性膵炎

著者: 杉山恵一1 中野哲2

所属機関: 1大垣市民病院・消化器科 2大垣市民病院

ページ範囲:P.1236 - P.1237

文献概要

 急性膵炎は,さまざまな原因,機序により膵酵素が活性化され,それにより膵自体が消化される,いわゆる膵の自己消化に起因する疾患である.本症の大多数は通常良好に経過するが,重症膵炎では凝固・線溶系,免疫系などの機能不全を伴い,病変は膵やその周辺臓器にとどまらず,心,肺,腎,肝,脳などにおよんで,いわゆるMOF(多臓器不全)をきたし,予後はきわめて不良である1).したがって,本症ではできるだけ早期に正しい診断と成因の究明を行うと同時に重症度判定を行い,重症化の傾向があればただちに時期を失することなく積極的に治療を開始することが肝要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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