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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻7号

1989年07月発行

今月の主題 内科エマージェンシー

疾患からみた内科エマージェンシー 内分泌・代謝疾患

痛風発作

著者: 加賀美年秀1

所属機関: 1山梨県立中央病院

ページ範囲:P.1249 - P.1249

文献概要

●痛風性関節炎発作(痛風発作)の特徴
 痛風発作は20歳以降,とくに中年以後の男性の,主として,片側栂趾関節に,早朝もしくは夜半,突如として発症し,24時間以内にピークに達する,発赤,腫脹,熱感を伴った激烈な疼痛発作を特徴とする.約2/3は揖趾に初発し,足関節,足背部,膝関節がこれに次ぐが,手・指・肘関節に初発することもある.また,初期は1つの関節が侵されるが,罹病期間の長い症例においては複数の関節が侵されることがある.20〜30:1と圧倒的に男性に多く,女性の多くは閉経後に発症する.
 発作の誘因となるものは大酒,肉類の食べ過ぎ,過労(とくに,窮屈な靴をはいての歩きすぎ),ストレス,降圧利尿剤による血清尿酸値の上昇,尿酸降下剤による急激な血清尿酸値の下降などがあげられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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