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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻8号

1989年08月発行

文献概要

今月の主題 膵・胆道疾患の臨床 膵疾患診療のポイント・アドバイス

膵石症

著者: 細田四郎1 吉岡うた子1

所属機関: 1滋賀医科大学・第2内科

ページ範囲:P.1320 - P.1321

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●臨床的意義
 膵石症(慢性石灰化膵炎)は,膵管内に炭酸カルシウム(CaCO3)を主成分とする大小の結石が存在し,かつ膵に種々の程度の慢性炎症像が認められる病態である.膵石症は慢性膵炎の合併症として理解されており,膵石の証明は慢性膵炎の診断基準の一つに取り上げられている.
 病因上,アルコール性と非アルコール性に分類できるが,アルコール性のものが多い.慢性膵炎の全国集計1)によると,慢性膵炎の40.1%に石灰化を認めており,石灰化症例の成因別ではアルコールが66.1%を占め,ついで特発性18.6%,胆石性3.1%,その他12.2%であった.また慢性膵炎のうち,アルコール性では49.2%,胆石性では16.3%,特発性では29.7%に膵石を認めている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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