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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻8号

1989年08月発行

文献概要

今月の主題 膵・胆道疾患の臨床 胆道疾患診療のポイント・アドバイス

急性胆嚢炎の治療

著者: 谷村弘1 杉本恵洋1

所属機関: 1和歌山県立医科大学・消化器外科

ページ範囲:P.1332 - P.1334

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●胆石による腹痛と胆嚢炎の鑑別
 胆嚢炎に胆石を伴った場合には,いわゆる"疝痛"が就寝後に起こり,しばしば救急患者として来院する.その際,ショックの有無,腹壁の筋性防禦やBlumberg徴候など腹膜の刺激徴候の有無に注意して,緊急手術を必要とするかどうかを速やかに判断する.
 その鑑別は,ブスコパン®20〜40mgなど鎮痙剤を20%ブドウ糖20mlに混ぜて,ゆっくりと静注する.注射終了後10分位して,もう一度腹部を触診すると,腹部の緊張がとれて腹部所見の正確な範囲あるいは緊急処置の必要性の有無を確認でき,急性胆嚢炎の手術適応の決定に役立つ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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