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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻8号

1989年08月発行

今月の主題 膵・胆道疾患の臨床

胆道疾患診療のポイント・アドバイス

胆石溶解療法—その適応と限界

著者: 松崎靖司1 田中直見1 大菅俊明1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・消化器内科

ページ範囲:P.1338 - P.1340

文献概要

●胆石溶解療法の背景
 食生活の欧米化に伴いわが国の胆石保有率は約10%にも及び,胆石症は日常臨床上遭遇する頻度の高い消化器疾患の一つとなってきた.従来より手術治療が完成されているとはいえ,非観血的胆石治療法の発展が待たれていた.
 コレステロール胆石の生成機序の研究が進み,本症の患者においてはコレステロール過飽和肝胆汁が生成され,コレステロールを溶存すべき胆汁酸のプールが減少していることが判明した.このことから1972年Danzingerら1)は,ガチョウの胆汁の主成分であるchenodeoxycholic acid(CDCA)を服用することで,初めて胆石溶解に成功した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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