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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻8号

1989年08月発行

文献概要

今月の主題 膵・胆道疾患の臨床 胆道疾患診療のポイント・アドバイス

体外衝撃波による胆石治療の現状と将来

著者: 菅田文夫1 平田信人1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院・内科

ページ範囲:P.1342 - P.1343

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 超音速で飛行する航空機にあたった水滴により発した衝撃波が,機内の部品に損傷を与えたことからヒントを得て開始された体外衝撃波による結石破砕治療法(以下,ESWLと略)は,まず腎結石に対し開始され,その後,結石の位置確認方法にX線の代りに超音波が導入されたことから,胆嚢胆石への応用の道が開かれた(総胆管胆石の位置確認にはX線がなお一般的に用いられている).
 本来,胆汁酸による経口的コレステロール胆石溶解療法が,その有効率の低さ(筆者の成績で完全溶解率約20%),長期間の服薬の必要性に対するcomplianceの問題などを是正するために開始されたESWLであるが,現在は経口溶解療法,内視鏡的胆石除去法,直接溶解療法とともに,非開腹的胆石除去法としてかなりな地位を占めるに至りつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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