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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻8号

1989年08月発行

今月の主題 膵・胆道疾患の臨床

胆道疾患診療のポイント・アドバイス

糖尿病と胆石

著者: 豊田隆謙1 丹野尚昭1

所属機関: 1東北大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.1352 - P.1353

文献概要

●糖尿病に合併する胆石症の頻度
 胆石症は糖尿病に高頻度に合併する.欧米の剖検資料では非糖尿病症例の胆石保有率10〜20%に比べて,糖尿病症例では約30%と高率であった.超音波検査を用いて行った本邦の集団検診,人間ドックの成績は2〜6%の胆?胆石保有率を示しているが,糖尿病症例では17.4%(男性12.1%,女性21.9%)と高率である1)
 しかし,今までの報告では胆石の種類については明らかにされていなかった.そこで,土屋らの分類に従い,超音波で胆石の種類を同定すると,当科の糖尿病外来に通院している212例中28例(13%)に胆?胆石が発見され,24例(約11%)がコレステロール系胆石(コ系石)であった2).したがって,糖尿病にはコ系石の合併が多いと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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