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今月の主題 膵・胆道疾患の臨床 胆道疾患診療のポイント・アドバイス
先天性胆道拡張症・膵管胆道合流異常
著者: 古味信彦1
所属機関: 1徳島大学医学部・第1外科
ページ範囲:P.1354 - P.1356
文献購入ページに移動 先天性胆道拡張症(Congenital biliary dilatation:CBD,以下,拡張症と略)は日本からの報告例が多く,世界の報告例の3分の1を占めるといわれている.この疾患に膵管胆道合流異常(Anomalous pancreaticobiliary duct;APBD,以下,合流異常と略)が合併する率が高いことは今日では周知の事実である.
この合流異常が拡張症の原因と考えた報告1)がわが国に紹介2)された当時は,合流異常は拡張症の病因として注目された.しかし,実験的研究3)が主としてわが国で行われ,合流異常モデルで必ずしも臨床例にみられるような胆道拡張が得られないこと,また胆道拡張のない胆嚢癌の症例にしばしば合流異常が認められることなどから,病因論としての合流異常は重視されなくなった.
この合流異常が拡張症の原因と考えた報告1)がわが国に紹介2)された当時は,合流異常は拡張症の病因として注目された.しかし,実験的研究3)が主としてわが国で行われ,合流異常モデルで必ずしも臨床例にみられるような胆道拡張が得られないこと,また胆道拡張のない胆嚢癌の症例にしばしば合流異常が認められることなどから,病因論としての合流異常は重視されなくなった.
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