文献詳細
文献概要
今月の主題 循環器薬の使い方 狭心症
Ca拮抗薬の使い方
著者: 相澤忠範1
所属機関: 1心臓血管研究所
ページ範囲:P.1466 - P.1468
文献購入ページに移動 狭心症は,心筋における酸素の需要と供給の不均衡に基づく一過性心筋虚血により生じる胸痛を主症状とした症候群である.その主な成因としては,冠動脈の器質的狭窄や冠動脈攣縮があげられる.
狭心症の薬物療法にあたっては,狭心発作の発現機転を考慮して,硝酸薬,β遮断薬およびCa拮抗薬などを選択することになる.すなわち,安定労作性狭心症にはβ遮断薬を,冠攣縮性狭心症にはCa拮抗薬を用いる.しかし,日本人の狭心症には冠動脈攣縮の関与が多いこともあり,狭心症の治療に用いる第1選択薬剤として,実際にはCa拮抗薬が使用される場合が多い1).
狭心症の薬物療法にあたっては,狭心発作の発現機転を考慮して,硝酸薬,β遮断薬およびCa拮抗薬などを選択することになる.すなわち,安定労作性狭心症にはβ遮断薬を,冠攣縮性狭心症にはCa拮抗薬を用いる.しかし,日本人の狭心症には冠動脈攣縮の関与が多いこともあり,狭心症の治療に用いる第1選択薬剤として,実際にはCa拮抗薬が使用される場合が多い1).
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