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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻9号

1989年09月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 虚血性心疾患

抗凝固薬の使い方

著者: 青木功1

所属機関: 1杏林大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.1494 - P.1496

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 抗凝固薬は,虚血性心疾患の治療に広く用いられている.しかし,その評価はまちまちで,一定の結論は得られていない.さらに,近年,ウロキナーゼや組織プラスミノーゲンアクチベーターによる血栓溶解療法が一般化しつつあり,また虚血性心疾患における血小板の重要性が明らかとなり,抗凝固薬の使用頻度は低下しつつある.現在では抗凝固療法は,血栓の発生や成長の阻止を目的として,不安定狭心症の心筋梗塞発症予防や,心筋梗塞の再発予防に用いられることが多い.
 抗凝固薬には,注射薬としてヘパリン,経口薬としてワーファリンがある.ヘパリンは,虚血性心疾患のうち,心筋梗塞が適応となるが,ワーファリンは長期維持療法として,心筋梗塞のみでなく,狭心症にも適用される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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