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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻9号

1989年09月発行

今月の主題 循環器薬の使い方

不整脈

βブロッカーの使い方

著者: 小沢友紀雄1

所属機関: 1日本大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.1512 - P.1513

文献概要

●治療の基本
 不整脈には種々なものがあり,日常診療上しばしば遭遇するために,その診断と治療法の選択は臨床的に重要である.不整脈を大別すると徐脈性と頻脈性があり,治療には電気的治療法などの非薬物療法が必要なものもあるが,一般には薬物療法がまず試みられる.とくに,心室性にしろ上室性にしろ頻脈性不整脈の治療にはVaughan Williamsの分類のClass I〜IVの薬物がよく使用されるが,βブロッカー(β遮断薬)は交感神経β受容体遮断作用を有し,降圧剤あるいは抗狭心症薬や抗不整脈薬としてしばしば使用されているものであり,抗不整脈薬としてはVaughan WilliamsのClass IIに分類されるものである.
 β遮断薬はまた,本来のβ受容体遮断作用の他に,内因性交感神経刺激作用や膜安定化作用を有するもの,β1選択性のものや,α遮断作用を併せてもつものなどがあり,表のように分類されている.プロプラノロール(インデラル®)は代表的なβ遮断薬で,抗不整脈薬として最も汎用されているものである.その選択にあたっては,本薬物の以下に述べる点についてよく理解した上で使用する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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