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今月の主題 循環器薬の使い方 高血圧
高血圧治療薬の選択
著者: 関顕1
所属機関: 1虎の門病院・循環器センター内科
ページ範囲:P.1524 - P.1525
文献購入ページに移動 おなじく高血圧であっても,重症度や合併症の有無などにより治療法は異なる.本稿では,軽症ないし中等症で合併症のない本態性高血圧における高血圧治療薬の選択法につき述べる.重症あるいは緊急症,さらには合併症のある場合などの治療薬の選択法は他項を参照されたい.
降圧薬の選択法としては,1970年代後半から段階的治療法(stepped care法)という考え方が導入され,広く行われた.この考え方の基本になっているものは,まず第一次選択薬を投与し,これで十分な効果が得られない場合には,第二次選択薬を加え,さらに第三次選択薬と段階的に積み重ねていこうというものである.第一次選択薬としては,サイアザイド系降圧利尿薬(以下サ剤)が用いられ,さらにこれに交感神経β遮断薬(以下β遮断薬)が加えられた.この方法で,広範でprospectiveな治療実験が行われ,降圧薬治療により高血圧患者の予後が改善されることが実証された.
降圧薬の選択法としては,1970年代後半から段階的治療法(stepped care法)という考え方が導入され,広く行われた.この考え方の基本になっているものは,まず第一次選択薬を投与し,これで十分な効果が得られない場合には,第二次選択薬を加え,さらに第三次選択薬と段階的に積み重ねていこうというものである.第一次選択薬としては,サイアザイド系降圧利尿薬(以下サ剤)が用いられ,さらにこれに交感神経β遮断薬(以下β遮断薬)が加えられた.この方法で,広範でprospectiveな治療実験が行われ,降圧薬治療により高血圧患者の予後が改善されることが実証された.
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