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文献詳細

雑誌文献

medicina26巻9号

1989年09月発行

今月の主題 循環器薬の使い方

高血圧

αブロッカーの使い方

著者: 西尾一郎1

所属機関: 1和歌山県立医科大学・循環器内科

ページ範囲:P.1532 - P.1533

文献概要

●α遮断薬の降圧機序
 α受容体のうち,α1受容体は,血管床においては血管平滑筋細胞膜に存在し,その刺激は血管収縮をもたらし,α2受容体は,交感神経末端に存在し,その刺激はノルエピネフリンの遊離を抑制する.前者の遮断は血管の弛緩をもたらし,血圧を下降させるが,後者の遮断は,ノルエピネフリンの遊離を亢進させ,血管の収縮,頻拍,腎傍糸球体細胞からのレニン遊出を惹起する.したがって,α遮断薬のうち,降圧治療に用いられるのは,α1選択性を有する薬剤である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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