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文献概要
今月の主題 循環器薬の使い方 心筋症
拡張型心筋症治療薬の使い方
著者: 花田尚志1 弘田雄三1
所属機関: 1大阪医科大学・第3内科
ページ範囲:P.1548 - P.1549
文献購入ページに移動 拡張型心筋症(dilated cardiomyopathy:DCM)とは,左室腔の拡張と収縮不全を特徴とする原因不明の心筋疾患と定義される.本症はうっ血性心不全(congestive heart failure:CHF)で発症することが多く,進行すると心室性不整脈を伴った難治性の心不全に陥る.死亡原因は心不全が最も多く,続いて急死となっているが,急死の中には不整脈死が大きな割合を占めていると推測される.このほか脳・肺・腎など全身性の塞栓症(systemic or pulmonary embolism)を合併する症例もあり,きわめて予後不良の疾患である1).
このようにDCMの治療には原因治療がなく,心不全の治療を基本に,不整脈の治療,血栓・塞栓症(thromboembolism)の予防といった対症療法となる.
このようにDCMの治療には原因治療がなく,心不全の治療を基本に,不整脈の治療,血栓・塞栓症(thromboembolism)の予防といった対症療法となる.
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