文献詳細
文献概要
今月の主題 循環器薬の使い方 動脈疾患
循環器薬の使い方—minimum requirement
著者: 山口徹1
所属機関: 1三井記念病院循環器センター・内科
ページ範囲:P.1558 - P.1559
文献購入ページに移動 循環器薬の作用は即効性でかつ強力なものが多い.したがって効果は劇的である半面,副作用も強く多方面に及び,作用を期待した以外の方面において不都合が発生する場合も多い.たとえば狭心症に対してβ遮断薬を使用した場合,徐脈になったり,血圧が下がりすぎたり,心不全を生じたりする点である,対象に高齢者が多いのも,副作用を生じやすい原因である.したがって循環器薬を使い慣れるには,まず副作用に精通することであろう.
また最近は各種の剤型があり,たとえば亜硝酸薬には通常薬に加えて徐放錠,テープ剤,軟膏などがあり,使いこなすのは大変である.筆者は心疾患が慢性疾患で長期服用が基本である以上,投与回数の少ない徐放錠がよいと思っているが,通常薬に精通していれば徐放錠に切り換えるのは容易である.
また最近は各種の剤型があり,たとえば亜硝酸薬には通常薬に加えて徐放錠,テープ剤,軟膏などがあり,使いこなすのは大変である.筆者は心疾患が慢性疾患で長期服用が基本である以上,投与回数の少ない徐放錠がよいと思っているが,通常薬に精通していれば徐放錠に切り換えるのは容易である.
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