icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina26巻9号

1989年09月発行

今月の主題 循環器薬の使い方

動脈疾患

循環器薬の使い方—minimum requirement

著者: 山口徹1

所属機関: 1三井記念病院循環器センター・内科

ページ範囲:P.1558 - P.1559

文献概要

 循環器薬の作用は即効性でかつ強力なものが多い.したがって効果は劇的である半面,副作用も強く多方面に及び,作用を期待した以外の方面において不都合が発生する場合も多い.たとえば狭心症に対してβ遮断薬を使用した場合,徐脈になったり,血圧が下がりすぎたり,心不全を生じたりする点である,対象に高齢者が多いのも,副作用を生じやすい原因である.したがって循環器薬を使い慣れるには,まず副作用に精通することであろう.
 また最近は各種の剤型があり,たとえば亜硝酸薬には通常薬に加えて徐放錠,テープ剤,軟膏などがあり,使いこなすのは大変である.筆者は心疾患が慢性疾患で長期服用が基本である以上,投与回数の少ない徐放錠がよいと思っているが,通常薬に精通していれば徐放錠に切り換えるのは容易である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら