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今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療 発生の機序と病態
心筋梗塞と冠スパスム
著者: 桐ケ谷肇1 相澤忠範1
所属機関: 1心臓血管研究所
ページ範囲:P.16 - P.17
文献購入ページに移動 急性心筋梗塞の90%は冠動脈硬化症を基盤に発症するが,冠閉塞発現の機序は一様ではなく,少なくとも,①血栓形成,②血小板凝集,③動脈硬化プラークの破裂,④動脈硬化の進展,⑤冠スパスム(冠攣縮),などの数因子が関与している.
冠スパスムは異型狭心症の発生機序に重要な役割を果たしていることは周知のとおりであるが,冠動脈造影検査時に冠スパスム誘発試験1,2)が広く施行されるようになった結果,異型狭心症以外の虚血性心疾患(労作兼安静狭心症,不安定狭心症,心筋梗塞)においても冠スパスムが関与していることが明らかになった.
冠スパスムは異型狭心症の発生機序に重要な役割を果たしていることは周知のとおりであるが,冠動脈造影検査時に冠スパスム誘発試験1,2)が広く施行されるようになった結果,異型狭心症以外の虚血性心疾患(労作兼安静狭心症,不安定狭心症,心筋梗塞)においても冠スパスムが関与していることが明らかになった.
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