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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻1号

1990年01月発行

文献概要

今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療 診断と評価

血液検査による診断と評価

著者: 永井良三12 磯部光章2 矢崎義雄2

所属機関: 1東京大学医学部・検査部 2東京大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.38 - P.40

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 心筋梗塞の大きさを早期に推定することは,臨床的に非常に重要である.心不全や重篤な不整脈などの合併症が,大きな梗塞であるほど高頻度に出現するからである.梗塞サイズを血液生化学的に評価する方法として,クレアチンキナーゼ(CK)やそのアイソザイムCK-MBの測定が一般的に用いられている.すなわち,CKの高い症例ほど心筋障害が激しい.しかし冠再灌流術を急性心筋梗塞症例に行うと,血中CK値が梗塞サイズを必ずしも反映しない.これは血中CK値を指標とすると冠再灌流療法の効果判定が困難であることを意味し,臨床上大きな問題となっている.
 本稿では,冠再灌流時の血中CKの動態と,新しい心筋障害の指標ミオシン軽鎖について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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