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今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療 再灌流療法
プライマリケアでの静注法
著者: 玉井秀男1
所属機関: 1滋賀県立成人病センター・循環器内科
ページ範囲:P.60 - P.61
文献購入ページに移動 急性心筋梗塞(AMI)における治療の目標は,発症早期に閉塞冠動脈の再疎通を得,急性期死亡率の低下および慢性期心機能の改善にある.AMIの発症には種々の機序が考えられているが,発症後はほとんどの症例において冠動脈内血栓が認められるため,再疎通法としての血栓解療法は一定の評価がなされてきた.
冠動脈に直接血栓溶解剤を注入する冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)では再疎通率は75%前後といわれ,早期再疎通症例では慢性期左心機能の改善も認められるとされている.また近年,閉塞血管を直接拡張する経皮的冠動脈形成術(PTCA)がAMIに適応されるようになり,その再疎通成功率は90%前後との報告が多く,左心機能の改善も良好であるとの報告もみられる.しかしながらPTCRは,心臓カテーテル検査を行い得る施設においてのみ可能な治療法であり,PTCAはさらに高度の技術を必要とし,ともに第一線の一般病院における急性期治療法とはなり難い.
冠動脈に直接血栓溶解剤を注入する冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)では再疎通率は75%前後といわれ,早期再疎通症例では慢性期左心機能の改善も認められるとされている.また近年,閉塞血管を直接拡張する経皮的冠動脈形成術(PTCA)がAMIに適応されるようになり,その再疎通成功率は90%前後との報告が多く,左心機能の改善も良好であるとの報告もみられる.しかしながらPTCRは,心臓カテーテル検査を行い得る施設においてのみ可能な治療法であり,PTCAはさらに高度の技術を必要とし,ともに第一線の一般病院における急性期治療法とはなり難い.
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