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今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療 再灌流療法
PTCR
著者: 石川欽司1
所属機関: 1近畿大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.63 - P.65
文献購入ページに移動この考えに基づき,主としてヨーロッパでは1970年前半より臨床研究がなされていたが,発症後時間を経過した症例を対象としたり,ストレプトキナーゼ(SK)使用量が少なかったりしたためか,効果は不明瞭であった.1979年RentropおよびGanzらは,発症3時間以内の心筋梗塞に冠動脈造影(coronary angiography;CAG)を施行し,SKを梗塞の責任冠動脈(infarct-related artery)内へカテーテルを介して注入し血栓が溶解することを示し,その有効性を証明し,血栓溶解療法の幕明けを作った.
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