文献詳細
今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療
再灌流療法
文献概要
●急性心筋梗塞治療におけるPTCAの導入
1978年,梗塞発症機転として冠動脈内血栓の関与が心筋梗塞急性期の冠動脈造影にて証明され,さらにRentropらによるストレプトキナーゼ(SK)を用いた冠動脈内血栓溶解療法(Intra-cor-onary Thrombolysis;ICT)が急性心筋梗塞(AMI)の原因的治療として画期的な成功をおさめ,AMIの急性期死亡率を減少させた.しかしICTの成功率は60〜75%と不十分でしばしば高度狭窄を残すため,心筋梗塞の再発や梗塞後狭心症はむしろ増加を示した.そこに経皮的冠動脈形成術(Percutaneous Transluminal Coronary An-gioplasty;PTCA)が冠動脈閉塞部位の血栓のみならず器質的狭窄をも十分に拡大し得るという,これまでのICTの欠点を解決する手段として脚光をあびてきた(図1).
1978年,梗塞発症機転として冠動脈内血栓の関与が心筋梗塞急性期の冠動脈造影にて証明され,さらにRentropらによるストレプトキナーゼ(SK)を用いた冠動脈内血栓溶解療法(Intra-cor-onary Thrombolysis;ICT)が急性心筋梗塞(AMI)の原因的治療として画期的な成功をおさめ,AMIの急性期死亡率を減少させた.しかしICTの成功率は60〜75%と不十分でしばしば高度狭窄を残すため,心筋梗塞の再発や梗塞後狭心症はむしろ増加を示した.そこに経皮的冠動脈形成術(Percutaneous Transluminal Coronary An-gioplasty;PTCA)が冠動脈閉塞部位の血栓のみならず器質的狭窄をも十分に拡大し得るという,これまでのICTの欠点を解決する手段として脚光をあびてきた(図1).
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