文献詳細
文献概要
今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療 合併症に対する治療
心不全
著者: 早崎和也1
所属機関: 1済生会熊本病院・循環器科
ページ範囲:P.77 - P.83
文献購入ページに移動 急性心筋梗塞の救命率は著しく向上しているが,その主な原因は,不整脈死が減少し,心不全に対する治療がより確立されたことによる.
急性心筋梗塞の心不全合併率は23〜50%といわれているが,Killip分類(表1)でみると,その頻度は,Killip I 33〜64%,II 18〜38%,III 6〜10%,IV8〜19%程度であるので,軽〜中等度の心不全が合併する頻度は20%前後,高度の心不全合併は10%,死亡率では,前者で15%,後者で20%程度である1〜3).心不全は発症より数時間から数日と,不整脈よりやや遅れて出現することが多いが,その兆しは早いことが多い.
急性心筋梗塞の心不全合併率は23〜50%といわれているが,Killip分類(表1)でみると,その頻度は,Killip I 33〜64%,II 18〜38%,III 6〜10%,IV8〜19%程度であるので,軽〜中等度の心不全が合併する頻度は20%前後,高度の心不全合併は10%,死亡率では,前者で15%,後者で20%程度である1〜3).心不全は発症より数時間から数日と,不整脈よりやや遅れて出現することが多いが,その兆しは早いことが多い.
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