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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻1号

1990年01月発行

今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療

予後と予防

アスピリンと心筋梗塞

著者: 久津見恭典1 宮保進1

所属機関: 1福井医科大学・第3内科

ページ範囲:P.119 - P.121

文献概要

 急性心筋梗塞の一次予防として,抗凝固療法は従来より多くの研究がなされてきたが,治療の根幹に関わる問題点は必ずしも解明されていなかった.一方,冠動脈内血栓溶解療法が実際的な急性心筋梗塞の初期治療法として確立し,血栓形成が心筋梗塞の原因として重要視されるにいたり,抗凝固療法は再び脚光を浴びてきた.ことに抗血小板療法は血小板機能の発現や調節機序が血小板受容体レベルで解明されつつあり,また各種疾患による血小板機能の変化も報告されていることから,注目されるようになった.
 本稿ではこのような背景をふまえ,急性心筋梗塞に対する抗血小板剤の位置づけを臨床報告を中心に述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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