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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻1号

1990年01月発行

文献概要

カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・11

急性心筋梗塞—不完全閉塞

著者: 堀江俊伸1

所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科

ページ範囲:P.154 - P.156

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●梗塞発症1カ月後の冠動脈造影にて99%狭窄を認め,剖検により血栓を確認した例
 症例 60歳,男
 現病歴 これまでとくに胸痛発作はなかったが,4月5日出勤時に胸部圧迫感があった.4月7日近医を受診し,狭心症の診断により投薬をうけた.その後も歩行や労作時に胸部圧迫感が出現し,ニトログリセリン錠舌下にて改善した.21日にやや強い胸痛発作があり,それ以後,発作は全くなくなった.4月26日当院外来を受診し,心電図上,II,III,aVFにおいて異常Q波を認めたため,そのまま入院となった.
 入院時の生化学検査ではLDH,HBDの上昇を認め,21日発症の下壁梗塞と考えられた.梗塞発症1ヵ月後の冠動脈造影では回旋枝(Seg 12)に99%狭窄を認めた(図1A).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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