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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻1号

1990年01月発行

文献概要

検査

検査データをどう読むか

著者: 菅野剛史1

所属機関: 1浜松医科大学・臨床検査医学

ページ範囲:P.170 - P.173

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 アイソエンザイム(アイソザイム)の分画は,乳酸脱水素酵素,アルカリ性ホスファターゼなど大部分が電気泳動分析を主体として行われている.これらの酵素は電気泳動分析の泳動パターンが臨床的な評価として確立されているが,クレアチニンキナーゼ(CK),アミラーゼなどは分画の分離状況,分画された各アイソザイムの量的な比率などから,電気泳動分析とその他の免疫学的な定量分析とが目的に応じて振り分けられる必要がある.
 電気泳動分析は原因不明の高酵素血症などで,どのような分画の酵素活性が上昇しているかを検索するのに重要な方法である.CKの場合を例にとるならば,ミトコンドリア-CK,酵素結合性CK(マクロCK)などは電気泳動分析で初めて検出されるものである.しかし,胸部痛を主訴としている患者で,電気泳動分析はアイソザイム分析の目的を果たすことはできるのだろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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