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増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 症状からみた内科エマージェンシー
28.昏睡
著者: 早川功1
所属機関: 1川崎市立井田病院・神経内科
ページ範囲:P.1760 - P.1764
文献購入ページに移動3-3-9度方式(Japan Coma Scale;JCS)による意識レベルの分類法(表1)1)によれば,昏睡とは,III桁の高度な意識障害,すなわち深昏睡(Deep Coma,300点),昏睡(Coma,200点),半昏睡(Semi Coma,100点)をさしている.本項では,昏睡に至る1歩手前のJCS II桁である昏迷(Stupor,30点)を含む意識障害を呈する患者を診察するときの,ベッドサイドでの症候学を中心とした病態のイメージ,評価,鑑別診断につき述べることとする.各種疾患の検査・治療の詳細については,重復するため他項を参照されたい.
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