icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina27巻10号

1990年09月発行

文献概要

増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 症状からみた内科エマージェンシー

35.呼吸困難

著者: 楠目馨1 松井祐佐公1

所属機関: 1京都大学胸部疾患研究所・内科2

ページ範囲:P.1784 - P.1788

文献購入ページに移動
 呼吸困難(dyspnea)とは,呼吸することが難しいという患者の主観的な訴えである.患者は呼吸に関して多種類の不快感を経験し,これらの感覚を表現するために,多くの言葉で表現する.すなわち,“空気が足りない(cannot get enough air)”,“空気が肺内に十分いきわたらない(air does not go all the way down)”,“胸に窒息感を感じる(smothering feeling in the chest)”,“胸部の窮屈な感じ(tightness in the chest)”,“胸部の疲労感”および,“息づまり感(choking sensation)”などである.したがって,心肺疾患の主要症状としての呼吸困難とは,呼吸運動を行う際に感じる異常に不愉快な知覚(abnormally uncomfortable awareness of breathing)と定義される1〜3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら