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増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 症状からみた内科エマージェンシー
38.吐血,黒色便
著者: 加藤眞明1 佐島敬清1
所属機関: 1横浜市立市民病院・内科
ページ範囲:P.1796 - P.1798
文献購入ページに移動吐血は通常Treitz靱帯より上部の消化管が出血源であるが,時として幽門輪以下の場合に胃内への逆流が認められず,大量の出血があっても吐血しないことがある.黒色便は,消化管内に少なくとも100〜200mlの血液があれば認められる.出血源としては上部消化管が多いが,小腸や時に大腸が出血源のこともある.本項では主に上部消化管出血による吐血,黒色便について述べ,下部消化管出血は他項にゆずる(「39.新鮮下血」の項参照⇒P 1800).
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