icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina27巻10号

1990年09月発行

文献概要

増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 症状からみた内科エマージェンシー

44.出血傾向

著者: 半田誠1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・輸血センター

ページ範囲:P.1816 - P.1819

文献購入ページに移動
ポイント
 1)出血傾向の原因は,血小板,凝固,線溶そして血管系因子の障害に大別できる.
 2)出血傾向の症状,出血所見は,原因の鑑別診断,緊急度の把握に最も重要である.
 3)皮膚の点状出血,紫斑は,血小板系の異常ならびにアレルギー性紫斑病に特徴的である.
 4)血小板系の異常は一次止血障害であり,受傷と同時に出血は起こり,通常,遷延しない.
 5)凝固・線溶系の異常は二次血栓の生成障害であり,一度止血した部位からの後出血が特徴である.
 6)DICは,血小板,凝固,線溶系をまきこんだ複雑な病態を呈する.
 7)緊急を要する出血傾向の処置の基本は,不足した因子の補充療法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら