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増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 症状からみた内科エマージェンシー
44.出血傾向
著者: 半田誠1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・輸血センター
ページ範囲:P.1816 - P.1819
文献購入ページに移動1)出血傾向の原因は,血小板,凝固,線溶そして血管系因子の障害に大別できる.
2)出血傾向の症状,出血所見は,原因の鑑別診断,緊急度の把握に最も重要である.
3)皮膚の点状出血,紫斑は,血小板系の異常ならびにアレルギー性紫斑病に特徴的である.
4)血小板系の異常は一次止血障害であり,受傷と同時に出血は起こり,通常,遷延しない.
5)凝固・線溶系の異常は二次血栓の生成障害であり,一度止血した部位からの後出血が特徴である.
6)DICは,血小板,凝固,線溶系をまきこんだ複雑な病態を呈する.
7)緊急を要する出血傾向の処置の基本は,不足した因子の補充療法である.
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