icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina27巻10号

1990年09月発行

文献概要

増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 症状からみた内科エマージェンシー

45.発熱

著者: 根岸昌功1

所属機関: 1東京都立駒込病院・感染症科

ページ範囲:P.1820 - P.1821

文献購入ページに移動
 小児では,急性脳症や熱性痙攣が発熱のために起こることがあるが,成人では発熱が単独でエマージェンシーの対象になることはほとんどない.しかし,消耗性疾患患者や高齢者で起こりやすい組織のカタボリズム,脱水は発熱によってひき起こされることがある.これらは全身の衰弱やうっ血性心不全などの原因にもなりかねず,早急に処置しなければならない.したがって,発熱患者を診療するときは,まず発熱と全身状態の評価を行い,これらに対する処置をし,次に発熱原因の追求をする.その結果に基づいて原因疾患の治療をするのが最終目標である.
 内科エマージェンシーとして緊急に改善しなければならないものは,発熱,カタボリズム,脱水,患者の自覚症状(苦痛)である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?