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増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 疾患からみた内科エマージェンシー 消化器疾患
77.虚血性大腸炎
著者: 北野厚生1 小林絢三1
所属機関: 1大阪市立大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.1940 - P.1941
文献購入ページに移動1963年Boleyら2)が,腹痛,顕出血を主訴として発症し,発症初期では注腸造影にて拇指圧痕(thumb printing)像を呈し,その後病変の消失した一過性の虚血性病変例を報告した.そしてこれらの病変は大腸血管の可逆性閉塞に基づくものと考え,“reversible vas-cular occlusion of the colon”なる疾患単位を提唱した.1966年にはMarston3)らはBoleyと同様の症例について“ischemic colitis”という病名を提唱し,現在に至っている.
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