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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻10号

1990年09月発行

文献概要

増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 疾患からみた内科エマージェンシー 消化器疾患

77.虚血性大腸炎

著者: 北野厚生1 小林絢三1

所属機関: 1大阪市立大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.1940 - P.1941

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 腸管が侵される急性虚血性病変としては腸間膜領域の急性虚血性病変(急性腸間膜動脈閉塞症,腸間膜血行不全),虚血性大腸炎(ischemic colitis:IC)が知られている1)
 1963年Boleyら2)が,腹痛,顕出血を主訴として発症し,発症初期では注腸造影にて拇指圧痕(thumb printing)像を呈し,その後病変の消失した一過性の虚血性病変例を報告した.そしてこれらの病変は大腸血管の可逆性閉塞に基づくものと考え,“reversible vas-cular occlusion of the colon”なる疾患単位を提唱した.1966年にはMarston3)らはBoleyと同様の症例について“ischemic colitis”という病名を提唱し,現在に至っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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