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増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 疾患からみた内科エマージェンシー 腎疾患・電解質異常
86.低ナトリウム血症
著者: 和田孝雄1
所属機関: 1稲城市立病院
ページ範囲:P.1964 - P.1965
文献購入ページに移動●低Na血症の原因疾患
低Na血症の治療にあたって最も考慮しなければならないのは,低Na血症イコールNa欠乏と考えてはいけないということである.表に示すように,低Na血症には4つのカテゴリーが存在する.
第1はNa欠乏性のものである.このときには腎外性の原因によって生じたものであれば,尿中のNa濃度は10mEq/l以下になっていて,一般にはゼロに近いと考えてよい.しかし腎からのNa喪失であれば,当然ながら尿中のNa濃度は低下し得ない.ところがこの第1のカテゴリーは,低Na血症の原因としてはむしろ少数派に入るのである.多くは第2か第3のカテゴリーに入ると考えてよい.
低Na血症の治療にあたって最も考慮しなければならないのは,低Na血症イコールNa欠乏と考えてはいけないということである.表に示すように,低Na血症には4つのカテゴリーが存在する.
第1はNa欠乏性のものである.このときには腎外性の原因によって生じたものであれば,尿中のNa濃度は10mEq/l以下になっていて,一般にはゼロに近いと考えてよい.しかし腎からのNa喪失であれば,当然ながら尿中のNa濃度は低下し得ない.ところがこの第1のカテゴリーは,低Na血症の原因としてはむしろ少数派に入るのである.多くは第2か第3のカテゴリーに入ると考えてよい.
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