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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻10号

1990年09月発行

文献概要

増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 疾患からみた内科エマージェンシー 腎疾患・電解質異常

88.代謝性アシドーシス

著者: 林松彦1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.1968 - P.1969

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ポイント
1)診断動脈血ガス分析により,pHと重炭酸濃度(〔HCO3-〕)を測定する.また,血清電解質濃度からanion gap(AG)を求める.
A G=〔Na+〕-(〔Cl-〕+〔HCO3-〕)
2)鑑別診断AG増加を伴う代謝性アシドーシスに,急性疾患が多い.この中で,とくに,糖尿病性ケトアシドーシス,乳酸アシドーシス,薬物中毒が臨床上重要である.
3)治療原疾患の治療が優先される.アシドーシスの補正が必要な場合は,動脈血pHが7.2以下となった場合に限られる.この場合,下記の式より求めた欠乏量の半量を投与し,動脈血pH 7.2以上となった時点で中止する.
〔HCO3-〕欠乏量=(〔HCO3-〕目標値-〔HCO3-〕実測値)×体重(kg)×0.4

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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