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増刊号 内科エマージェンシーと救急手技 疾患からみた内科エマージェンシー その他の疾患
107.溺水
著者: 当銘正彦1
所属機関: 1沖縄県立那覇病院・内科・呼吸器
ページ範囲:P.2020 - P.2021
文献購入ページに移動●溺水の病態
海水または淡水の如何を問わず,溺水の基本的な病態は,窒息による低酸素血症と,それに随伴する代謝性ならびに呼吸性アシドーシスであり,その時間的長短が重症度を決定する.溺水患者の10〜15%は,浸水時に喉頭攣縮のまま呼吸停止するため,dry drowningの型をとるが,大多数は,水中でもがき苦しむ過程で肺内に水を吸引するwet drowningの型をとり,それがまた,進行性の呼吸不全の原因となる.
海水または淡水の如何を問わず,溺水の基本的な病態は,窒息による低酸素血症と,それに随伴する代謝性ならびに呼吸性アシドーシスであり,その時間的長短が重症度を決定する.溺水患者の10〜15%は,浸水時に喉頭攣縮のまま呼吸停止するため,dry drowningの型をとるが,大多数は,水中でもがき苦しむ過程で肺内に水を吸引するwet drowningの型をとり,それがまた,進行性の呼吸不全の原因となる.
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