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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻11号

1990年10月発行

文献概要

今月の主題 ベッドサイドの痴呆学 痴呆へのアプローチ

器質性痴呆の種類と特色—器質性痴呆の鑑別診断

著者: 池田久男1

所属機関: 1高知医科大学・神経精神医学

ページ範囲:P.2062 - P.2064

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 日常の臨床において,痴呆の診断には以下の3ステップが実行されている.第1ステップは,患者の示す病態(精神症状)が痴呆であるかどうかの病態診断である.これには病歴,精神医学的面接,および心理テスト(知能テスト)の結果が参考となる.第2ステップは,この痴呆の原因となっている基礎(原因)疾患は何かの疾病診断である.これには病歴のほかに,その痴呆の臨床特徴,神経学的検査の結果が参考になる.さらに第3ステップには,患者の処遇や治療方針の決定に必要な痴呆の重症度診断がある.これには患者の日常生活能力(ADL)の評価や,痴呆患者のステージ分類評価が参考になる.本稿では,主としてステージ1および2に関連する項について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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