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今月の主題 ベッドサイドの痴呆学 治せる痴呆を見逃さないために
身体的疾患による痴呆—内分泌・代謝疾患
著者: 松永宗雄1
所属機関: 1弘前大学医学部・脳研臨床神経部門
ページ範囲:P.2086 - P.2087
文献購入ページに移動 内分泌疾患患者には種々の形で精神症状を伴い,その頻度も少なくない.中でも甲状腺機能低下症では高率に痴呆様症状をきたす.多くの例では他の身体条件や検査データから診断はさして困難ではないが,高齢者では精神症状以外がマスクされてしまうこともあり,注意を要する.内分泌疾患の大半は治療可能であり,適切な対処によって精神症状も可逆的であるので,早期診断・治療がことさら重要であることを強調したい.
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