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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻11号

1990年10月発行

文献概要

今月の主題 ベッドサイドの痴呆学 治せる痴呆を見逃さないために

身体的疾患による痴呆—無酸素脳症

著者: 野元正弘1

所属機関: 1鹿児島大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.2091 - P.2091

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 高齢者の脳は無酸素症に対しては非常に脆弱で,急性の無酸素症の後遺症として,あるいは慢性,持続性無酸素症の結果として痴呆症状を呈しうる.後者の持続性無酸素症の結果としての痴呆はとくに重要で,原因となる疾患の治療により痴呆症状の改善が得られるので見逃してはならない.なお無酸素症(anoxia)に対して低酸素症(hypoxia)が用いられることもあるが,ここでは両者を含めて無酸素症と呼ぶ.慢性持続性無酸素症の原因としては,心疾患,呼吸不全,脳血流障害があげられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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