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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻11号

1990年10月発行

文献概要

今月の主題 ベッドサイドの痴呆学 検査でどこまでわかるか

SPECT

著者: 小松本悟1 奈良昌治1 天野隆弘2 高橋慎一2

所属機関: 1足利赤十字病院・内科 2慶応義塾大学医学部・神経内科

ページ範囲:P.2115 - P.2118

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 SPECT(Single Photon Emission CT)は比較的容易に3次元的な脳血流情報が得られるため,近年急速に普及している.本稿ではSPECTについて概説し,臨床応用への問題点について述べる,さらに自験例を供覧する.
 123I,133Xe,99mTcなどの核種は,崩壊するときに1つのphotonを放出する.この放射性同位元素でラベルしたtracerを生体内に投与し,体外より測定し画像化したのがSPECTである.設備と測定も比較的容易であることより,最近急速に普及した.SPECTに用いられるtracerには,現在以下のようなものがある.133Xe,N-isopropyl-(123I)-p-iodoamphetamine(1231-IMP),99mTc-hexamethyl-propyleneamine oxime(99mTc-HMPAO),N,N,N'-trimetyl-N'-(2-hydroxy-3-methyl-5-(123I)-iodobenzyl)-1,3-propanediamine 2 HCL(123I-HIPDM),99mTc-ethylcysteinate dimer(99mTc-ECD)など,次々と新しい核種が開発され,手軽に局所脳循環の指標が得られるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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