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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻11号

1990年10月発行

文献概要

今月の主題 ベッドサイドの痴呆学 検査でどこまでわかるか

血液・脳脊髄液の生化学的検査

著者: 飯島節1

所属機関: 1東京大学医学部・老年病学

ページ範囲:P.2128 - P.2129

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 今日の臨床医学において,血液生化学的検査はきわめて重要な位置を占めている.しかし,中枢神経系は血液脳関門により循環する血液から隔てられているため,中枢神経疾患における血液検査の有用性には限界がある.一方,脳脊髄液からは血液脳関門の内側の貴重な情報を得ることができるが,髄液は血液ほど自由には循環していないので,そこから得られる情報は脳全体を正しく反映するとは限らない.とはいえ,血液や髄液の検査は患者に与える侵襲がきわめて少ないという大きな利点があり,痴呆疾患の診断にもおおいに活用されるべきである1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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