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文献概要
今月の主題 ベッドサイドの痴呆学 薬物療法のポイント—その効果と限界
睡眠障害への対処
著者: 上島国利1
所属機関: 1昭和大学医学部・精神科
ページ範囲:P.2142 - P.2144
文献購入ページに移動●痴呆患者の睡眠障害
痴呆患者の大部分は老人であり,加齢による睡眠の質・量の変化に加えて,慢性脳器質性障害がさらにその変化を増強している.老人の睡眠の特徴は,①入眠潜時の延長(寝つかない),②中途覚醒が多い,③浅い睡眠が多く,深い睡眠(徐波睡眠)が少ない,④REM睡眠が少ない,⑤徐波睡眠,REM睡眠の出現量のリズムが不明確になる,⑥昼寝,居眠りの増加,などで特徴づけられる.
柄澤ら2)の調査では,198名の痴呆患者に認められた随伴精神症状のうち,睡眠障害は20.7%であり最も頻度が高く,それらに対する対処は治療上も看護上も大切である.
痴呆患者の大部分は老人であり,加齢による睡眠の質・量の変化に加えて,慢性脳器質性障害がさらにその変化を増強している.老人の睡眠の特徴は,①入眠潜時の延長(寝つかない),②中途覚醒が多い,③浅い睡眠が多く,深い睡眠(徐波睡眠)が少ない,④REM睡眠が少ない,⑤徐波睡眠,REM睡眠の出現量のリズムが不明確になる,⑥昼寝,居眠りの増加,などで特徴づけられる.
柄澤ら2)の調査では,198名の痴呆患者に認められた随伴精神症状のうち,睡眠障害は20.7%であり最も頻度が高く,それらに対する対処は治療上も看護上も大切である.
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