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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻11号

1990年10月発行

講座 図解病態のしくみ 膠原病・3

膠原病理解のために(抗核抗体)

著者: 高峰芳成1

所属機関: 1順天堂大学医学部・膠原病内科

ページ範囲:P.2192 - P.2201

文献概要

 抗核抗体(antinuclear antibody;ANA)は有核細胞の核成分に対する自己抗体の総称で,全身性エリテマトーデス(SLE)をはじめとする膠原病類縁疾患で高率に検出される.その対応抗原は,DNA, RNAなどの核酸,ヒストンおよび非ヒストン酸性核蛋白などの蛋白で,今日数多くの抗原抗体系が報告されている1).これらの抗体は膠原病の病態との関連で注目されていると同時に,特定の疾患や病像と相関するものを数多く認め,診断や治療の指標として日常診療の場で重要な位置を占めている.本稿では対応抗原別に抗核抗体を分類し,これらの検出法とその結果の解釈,ならびにその臨床的意義について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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