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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻12号

1990年11月発行

文献概要

今月の主題 膠原病—活動性の評価と治療の選択 臨床的活動性の評価と予後に影響する因子

全身性エリテマトーデス

著者: 坂根剛1 上田裕司1 熊倉俊一1

所属機関: 1島根医科大学・第3内科

ページ範囲:P.2222 - P.2227

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 全身性エリテマトーデス(systemic lupuserythematosus;SLE)は,抗DNA抗体をはじめとする自己抗体の出現を特徴とし,全身のほとんどの臓器を障害する代表的な全身性自己免疫疾患である.本症の診断には,アメリカリウマチ協会(American Rheumatism Association;ARA)が1982年に改訂したSLE分類基準が世界的に広く定着している.
 SLEはこの疾患の特性ともいうべき自然経過によって,あるいは治療の修飾によって寛解,増悪を繰り返しながら慢性に経過する.したがってSLEの診断が確立した後は,患者の病型,現在の活動性を正しく把握して,適切な治療を行うことが重要となる.ここでは,まずSLEの疾患活動性の評価基準となる臨床症状,検査所見について解説し,ついでSLEの予後に影響する因子を概観してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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