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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻12号

1990年11月発行

文献概要

今月の主題 膠原病—活動性の評価と治療の選択 臨床的活動性の評価と予後に影響する因子

高安動脈炎

著者: 森脇龍太郎1 沼野藤夫2

所属機関: 1東京都立墨東病院・救命救急センター 2東京医科歯科大学・第3内科

ページ範囲:P.2238 - P.2240

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 高安動脈炎は大動脈およびその基幹分枝,肺動脈,冠動脈を病変の主場とする非特異的な慢性動脈炎で,内腔の狭窄性病変あるいは動脈瘤などの拡張性病変をきたす.大動脈弓の主要分枝である腕頭動脈,鎖骨下動脈,総頸動脈領域を主病変とすることが多く,そのために橈骨動脈拍動が減弱ないし消失するため,“脈なし病”とも呼ばれる.
 上行大動脈基部の拡大のため弁輪の拡張をきたし,その結果,大動脈弁閉鎖不全症(以下,AR)を合併し,早期から心不全に陥ることもあり,注意が必要である.下行大動脈の広範囲な狭窄性病変により異型大動脈縮窄症を,また腎動脈の狭窄・閉塞性病変により腎血管性高血圧症を呈することも稀ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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