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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻12号

1990年11月発行

文献概要

今月の主題 膠原病—活動性の評価と治療の選択 治療方針の決定とフォローアップ

強皮症

著者: 近藤啓文1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.2252 - P.2253

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●強皮症の治療の問題点1)
 全身性強皮症の治療法に決定的なものがない現時点では,多くは対症療法にとどまっている.そこで,病期,病型および病気の活動性を考慮して治療法を選択することになる.
 まず,強皮症の病期の判定であるが,これは容易ではない.強皮症の初発症状は60%以上がRaynaud現象で,手の浮腫症状と関節痛がこれに次いでいる.初発症状から来院までの期間をみると,早期に来院する患者もいれば,10年以上たって来院するものもいる.しかし,前者が早期で軽症,後者が後期で重症と簡単に分類することはできない.むしろ前者に急速に進行する重症例が入ることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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