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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻12号

1990年11月発行

文献概要

演習 内科専門医による実践診療EXERClSE

全身倦怠感,食欲不振,意識消失発作/蛋白尿,腎機能低下

著者: 板東浩1

所属機関: 1徳島大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.2367 - P.2370

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 55歳,男性,農業.家族歴に特記事項なし.既往歴:31歳時に肺結核で1年間入院.現病歴:昭和62年1月下旬頃より全身倦怠感,食欲不振および嘔気が出現し,近医を受診.感冒と診断され加療を受けたが,症状は次第に増悪してきた.3月5日に意識消失発作がみられ,血清Na 117mEq/1,空腹時血糖59mg/dlと低Naおよび低血糖が認められたため,入院した.
 理学的所見:身長170cm,体重50kg.脈拍72/分,整,血圧100/58.意識清明,皮膚は乾燥し,やや蒼白,色素沈着を認めず.結膜は軽度貧血性であるが,黄疸なし.頸部リンパ節の腫脹や甲状腺腫を認めない.心肺に異常なく,腹部は平坦,軟,肝脾触知せず.腋毛はやや減少.下腿に浮腫なく,神経学的に異常を認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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