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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻13号

1990年12月発行

文献概要

今月の主題 STROKE—脳卒中診療のポイント 脳卒中:病型別の臨床

脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血—手術までの管理と手術のタイミング

著者: 欅篤1 鍋島祥男1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院・脳神経外科

ページ範囲:P.2452 - P.2453

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 くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage,以下SAHと略)の発生率は人口10万人に対して10〜20人で,その約80〜90%が脳動脈瘤破裂によるといわれている.そして,初回の出血発作で約20%の人が病院に到達せずに死亡し,病院に搬入されても約30%の人が出血とその合併症のために死亡し,初回出血より回復しても治療されなければ約30%の人が再出血で死亡するといわれるように1),その予後はきわめて不良である.一方,剖検例で2〜5%に動脈瘤が発見されることより,MRI(magnetic resonance imaging)やDSA(digital subtraction angiography)などの侵襲度の低い検査を用い未破裂の状態で動脈瘤をみつけ,治療することが行われつつあるが,現状では出血発作により発症し治療が開始される例が大部分である.
 以下,脳動脈瘤破裂SAH患者の管理ならびに手術のタイミングについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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