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今月の主題 STROKE—脳卒中診療のポイント 脳卒中の治療
抗脳浮腫療法の適応と実際—脳浮腫の病態と脳卒中急性期における抗脳浮腫療法
著者: 赫彰郎1 片山泰朗1 南澤宏明1
所属機関: 1日本医科大学・第2内科
ページ範囲:P.2466 - P.2467
文献購入ページに移動脳浮腫は脳組織内に水分が異常に増加した病態と定義できる.そしてこの病態は脳血管障害,脳腫瘍,頭部外傷,脳脊髄膜炎,低酸素症,薬物中毒などの多くの疾患により生じる.半閉鎖領域である頭蓋内での水分の異常な増加は必然的に頭蓋内圧を亢進させ,脳循環および脳代謝に障害を与え,これが更に脳浮腫を増悪させる連鎖を生じて致命的な脳ヘルニアを起こすことになる.そのために抗脳浮腫療法は脳血管障害患者の治療において最重要の課題である.
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