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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 消化器診療のcontroversy 食道疾患

出血歴のない食道静脈瘤に硬化療法は必要か?

著者: 幕内博康1

所属機関: 1東海大学医学部・外科

ページ範囲:P.196 - P.198

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 食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法の進歩・普及には著しいものがあり,1988年7月まででも7,000例を越えている.症例の増加に伴い,予防的適応も増え,出血歴のない食道静脈瘤に対する硬化療法が本当に必要かどうかという問題が討論されるようになった.
 第38回日本消化器内視鏡学会総会(1989年10月,会長・福地創太郎)での実技ワークショップ“食道静脈瘤硬化療法の功罪”で,「出血歴のない静脈瘤症例に硬化療法の適応はないと考える方はいませんか.」との質問を行ったが,演者にも会場にも予防的適応はないとする意見はでなかった.この問題について見解を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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