文献詳細
今月の主題 消化器診療のcontroversy
食道疾患
文献概要
食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法の進歩・普及には著しいものがあり,1988年7月まででも7,000例を越えている.症例の増加に伴い,予防的適応も増え,出血歴のない食道静脈瘤に対する硬化療法が本当に必要かどうかという問題が討論されるようになった.
第38回日本消化器内視鏡学会総会(1989年10月,会長・福地創太郎)での実技ワークショップ“食道静脈瘤硬化療法の功罪”で,「出血歴のない静脈瘤症例に硬化療法の適応はないと考える方はいませんか.」との質問を行ったが,演者にも会場にも予防的適応はないとする意見はでなかった.この問題について見解を述べる.
第38回日本消化器内視鏡学会総会(1989年10月,会長・福地創太郎)での実技ワークショップ“食道静脈瘤硬化療法の功罪”で,「出血歴のない静脈瘤症例に硬化療法の適応はないと考える方はいませんか.」との質問を行ったが,演者にも会場にも予防的適応はないとする意見はでなかった.この問題について見解を述べる.
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